ふりまわせる理由は、ボディにもある

それに…インターフェイスが秀逸だ。

画像1: ふりまわせる理由は、ボディにもある

見ての通り、KLX230のスタイリングは00年代のオフロードバイクとは一線を画している。KX的なレーシームードはデザイン性に優れるだけではない。フラットなシートは、まるでKXのように前後へ体重移動ができる。股の前にどでかいタンクがあった過去のトレールとは違い、タンクの上へ座れると言えるレベルでフロントによることができる。

画像: 思い切り前によれるし

思い切り前によれるし

画像: 後ろにも引ける

後ろにも引ける

画像2: ふりまわせる理由は、ボディにもある

この自由度は、特にオフロードを乗り込む時、そしてコーナリング時には大きなメリットがある。ただし、これまでのトレールのようにバイクが「ここにおしりをのせなさい」とは言ってこない。だから、もしかするとオフロードバイクになれていなければ、正しいシッティングポジションをとりづらいということになるのかもしれない。だが、積極的にバイクを操ろうというライダーには、申し分のないシートだと言える。その分、シート高は885mm。CRF250Lよりも若干高いレベルにある(CRF250Lは875mm)。

画像3: ふりまわせる理由は、ボディにもある

さらには、ラジエターがないからシュラウドまわりの細さは、最初違和感を感じるほどだ。すぐに慣れてしまうけど、水冷に慣れ親しんだ2010年代を生きる我々には革新的な細さである。

画像4: ふりまわせる理由は、ボディにもある

ハンドル幅もKXに比べてだいぶ狭いと感じるはず。だから、KLX230は乗り出すととんでもなくコンパクトに感じるのだ。それは、かつてのKDX220のようなものではなく、むしろKDX125のような一つセグメントが異なるようなコンパクトさだ。

これならABS付きでも満足できる

オフロード野郎からすると、はっきり言ってABSの装備の義務化は困った政策だ。世の中の四輪ドライバーのほとんどは、ABSがあることで安全を得ているけれど、二輪のオフロードライダーからすれば、煩わしいモノでしかない。ダートのミューでは、当然ABSが速く効いてしまうから、ほとんどのトレールのABSは中級以上の乗り手からすれば「制動距離を伸ばすもの」だし、ブレーキで姿勢制御したいのにそれができなくなる無用の長物だった。

画像: これならABS付きでも満足できる

だが、このKLX230では思っていたよりもその介入が弱くて、かなり握り込まないとABSが作動してこない。ペースをあげれば、ブレーキをかけた指からABSの介入を関知できるのだけど、そこまで気にはならなかった。これは、カワサキとしては初の試みでオフロード用にボッシュとチューニングをしたABSなのだそうだ。そのかわり、制動力を上げるためにストリートリーガルのKLX230は、レーサーのKLX230Rよりもブレーキディスクが大径になっている。

もちろん、欲を言えばオフロードで思い切り遊ぶならABSをカットしたいとは思う。でも、このABSならカットできなくともいいか…と思える。もちろん、KLX230RにはABSが搭載されていないから、思うがままのブレーキングでフィールドと戯れることができる。

これが、カワサキのマシンなのか!

勝手な思い込みで申しわけないのだが、カワサキの通常路線とはまったくことなる設計にとにかく驚かされた。前述したエンジン特性、そもそもこれまでになかったファンライドという路線へのトレール開発…。はっきり言って、らしくないといえばらしくない。でも、とことんオフロードの楽しさに振り切った、その尖りかたは、まごう無き「カワサキイズム」なのかもしれない。

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