多くのモータースポーツの例にもれず、エンデューロの世界でも女性は圧倒的に少数派だが、勇気ある挑戦者は常に存在する。今回は、ISDEにおける女性ライダーの軌跡を簡単に振り返ってみよう。

画像: 女子エンデューロの取り組みが長いスウェーデンチーム Photo : Kiyotaka Kamehata

女子エンデューロの取り組みが長いスウェーデンチーム
Photo : Kiyotaka Kamehata

8回のゴールドメダリスト

記録に残っている初めての女性ISDEライダーは、1900年にリバプールで生まれたマジョリー・コトルだ。1925年から1939年にかけて、15回も出場し、8度ゴールドメダルを受賞。3回はシルバーメダル、1回はブロンズメダルという成績だった。そのうち1回は、男子とともにイギリス代表メンバーの一員として走り、チームは3位に入賞している。

画像: 1938年の大会からマジョリー・コトル。1987年没

1938年の大会からマジョリー・コトル。1987年没

女子トロフィの歴史

その後、ISDEの女性ライダーは、毎年、1名か、多くても片手で数えられる程の数という状況が続くが、FIMは、ISDEに女性のクラスを設ける方針を打ち出し、2006年のニュージ―ランド大会で試験的に「ウイメンズカップ」を実施。各国から十数名が参加した。その後、2007年のチリ大会から正式に「ウイメンズワールドトロフィチームクラス」が制定され、現在に至る。最初のウイメンズワールドトロフィを獲得したのはUSAチームだった。現在はオーストラリア女子チームが強く、2013年から2018年まで6年連続でトロフィを持ち帰っている。

画像: 現在最強女子チームはオーストラリア。過去6回連続優勝! Photo : Future7Media

現在最強女子チームはオーストラリア。過去6回連続優勝!
Photo : Future7Media

日本から過去3人が参加した

日本の女子選手は、過去に3人がISDEに出場しているが、2006年のニュージ―ランド大会に斉藤真奈が出場して以後は出場が途絶えている。

画像: 2006年ニュージ―ランドでの斉藤真奈 Photo : Kiyotaka Kamehata

2006年ニュージ―ランドでの斉藤真奈
Photo : Kiyotaka Kamehata

レベルアップ著しい

ISDEにおけるウイメンズクラスは、特別なルート、特別なタイムスケジュールで競技が行われるわけではなく、世界中から集まる腕自慢の男子と全く同じ競技を戦うもの。エンデューロ女子のレベルは年々が上がっていて、トップクラスでは男子に混じってもゴールドメダルが狙えるほど(トップから10%遅れまで)のタイムで6日間を走り切る。ウイメンズワールドトロフィチームは国代表の3名構成。最下位の選手の成績が除外されるルールなので2名でも参加可能だ。

画像: 2018年の女子世界チャンピオン、サンナ・カーカイネン(フィンランド)写真中央。今年の三宅島エンデューロレースに出場予定 Photo : Masanori Inagaki

2018年の女子世界チャンピオン、サンナ・カーカイネン(フィンランド)写真中央。今年の三宅島エンデューロレースに出場予定
Photo : Masanori Inagaki

画像: ライア・サンツはもちろん女子最強ライダの一人。ただスペインは女性ライダーの数が少なくISDEでのチーム成績は伸びない Photo : Masanori Inagaki

ライア・サンツはもちろん女子最強ライダの一人。ただスペインは女性ライダーの数が少なくISDEでのチーム成績は伸びない
Photo : Masanori Inagaki

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